終わってる管理職の特徴|職場が壊れる理由

終わってる管理職の特徴|職場が壊れる理由 ブラック企業の実態

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同じ会社、同じ職種でも、直属の上司が誰かで働きやすさはまるで変わります。私は大手メーカー2社で働きましたが、直属の上司には恵まれました。それでも当時の働き方は、今振り返るとまともではありませんでした。この記事では、自分の基準を部下に押し付ける管理職や、手柄を持っていく管理職の下で職場に何が起きるのかを、自分の経験と公的な調査を手がかりに整理します。

この記事でわかること

  • 上司に恵まれても、働き方そのものが壊れている職場はあるということ
  • 「自分がやってきたこと」を基準にする管理職の下で起きる具体的な変化
  • 上司が原因で消耗しているとき、何を判断材料に動くか

上司には恵まれた。それでも働き方は今なら考えられない

終電を超えて、3日連続で会社に泊まっていた

管理職の話をする前に、自分のことを書いておきます。私は当時、終電を超えても平気で働いていました。3日連続で会社に泊まったこともあります。今の感覚で振り返ると、あれはどう考えてもおかしい。ただ、その渦中にいるときは、おかしいと思う余裕すらありませんでした。

当時は終電を超えても余裕で働いていて、3日連続で会社に泊まっていました。今では考えられません。でも、そのときの自分は「そういうものだ」と思っていました。

この経験があるからこそ、後述する「自分の基準を押し付ける管理職」の危うさが分かります。人は、自分が耐えたことを他人にも当然のように求めてしまう。私自身、あの働き方を武勇伝として語る側にいつでも回れたと思います。

直属の上司が優秀だったから、のびのび働けた

幸いだったのは、上司です。大手メーカー2社を経験しましたが、直属の上司は全員が非常に優秀で、私はのびのび仕事をさせてもらえました。提案すれば聞いてくれるし、失敗しても頭ごなしに潰されることはない。働く時間は異常でしたが、人間関係で消耗した記憶はほとんどありません。

直属の上司はね、全員非常に優秀でした。のびのび仕事をさせてもらえたのは、間違いなくその人たちのおかげです。他の人の話を聞いても、大きい組織のほうが人の質は安定している印象はあります。

ただ、これは運の話でもあります。同じ会社の別の部署に行けばどうだったのか、それは分かりません。上司は選べない。ここが厄介なところです。長時間労働そのものについては月200時間残業が当たり前の職場から逃げた話でも触れています。

自分の価値観を押し付ける管理職が、なぜまずいのか

「休まない自分」が基準になると、下は休めなくなる

カスな管理職の特徴として分かりやすいのが、自分の価値観を押し付けるタイプです。自分が感じていることは、当然ほかの人も同じように感じていると思い込んでいる。悪意がないぶん、たちが悪い。

たとえば、繁忙期以外の時期にまとめて休もうとしている部下に対して、「自分が現場にいた頃は研修に出まくって自己研鑽していた」と語り出す。本人は好きでやっていただけなのに、それを下に求める形になる。部下からすれば、休める制度があっても休める空気がなくなります。

データで見ると、実際にはどうなのか

この手の話は「あの職種は暇でいいよな」という決めつけとセットになりがちなので、公的な調査も見ておきます。

出典:文部科学省「教員勤務実態調査」

同調査では、8月の平日20日間のうち、所定の勤務時間を勤務した日数は小学校教員で5.6日程度とされ、年次有給休暇や週休日の振替などを組み合わせて休みを取得していると報告されています。所定時間を勤務していない日がまるまる休みという意味ではありませんが、夏季にまとまった休みを取っている実態はうかがえます。

普段が異常に忙しく、残業代もまともに出ない職種であれば、休める時期に休むのは当然です。にもかかわらず「自分の頃はもっと研鑽していた」と押し付ける管理職がいると、制度上取れるはずの休みが取れなくなる。制度の問題ではなく、上司ひとりの価値観の問題でそうなります。

プレイヤーとして優秀でも、マネージャーで詰む

厄介なのは、こういう人が真面目で熱心なケースが多いことです。自分の仕事論を持っていて、それを本気で信じている。プレイヤーとしては優秀だったのでしょう。ただ、周りが見えていないまま管理職になると、やる気のある無能という最も扱いに困る存在になります。

やる気がない上司なら放っておいてくれます。やる気があって視野が狭い上司は、部下の時間と裁量を奪いにくる。ここが決定的に違います。

上司が原因で辞めたいと思っても、面と向かって理由を言うのは難しいものです。私は社内規定に沿って退職を申し出たときですら会社と揉めました。自分から言い出すこと自体が難しい状況なら、退職代行という手段もあります。費用はかかりますし、円満退職にはなりにくい方法ですが、消耗し切る前の選択肢として知っておく価値はあります。

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手柄は自分、失敗は部下。この形が職場を壊す

否定から入る上司には、誰も相談しなくなる

部下の手柄は自分のもの、失敗は部下のせい。いわゆるジャイアン的な発想の管理職は、残念ながらそれなりの数が存在します。口癖は「俺が育てた」。

提案すれば否定から入り、その提案がうまくいった途端に自分が育てた成果として語る。一度でもこれをやられると、部下は次から相談しなくなります。相談しないということは、問題が表に出てくるのが遅れるということです。

機嫌で対応が変わると、部下は待つ時間を失う

朝は機嫌が悪く、夕方になるにつれて機嫌が良くなる。忙しいアピールをして質問しにくい空気を作る。こういう上司の下では、部下は「いつ話しかけるか」を計算しながら働くことになります。

この待ち時間は、業務としては完全な無駄です。しかも本人には自覚がない。自分は忙しく働いているつもりで、部下の時間を止めていることに気づいていません。

一人の管理職で、職場は崩壊しうる

こういう上司がいる職場では、部下が挑戦しなくなります。報告も相談も減り、責任逃れが当たり前になる。誰も余計なことをしなくなった組織は、表面上は静かですが中身は空洞です。一人の管理職のせいで職場崩壊まで行くことは、実際にあります。

人が抜けていく職場のサインについては従業員が逃げる会社の特徴と辞め時の見極め方でも整理しています。

上司は選べない。では何を見て判断するか

「上司の問題」と「会社の問題」を分けて考える

まず切り分けたいのは、しんどさの原因が上司個人にあるのか、会社の構造にあるのかです。上司個人の問題であれば、異動や組織変更で状況が変わる可能性があります。私が働いた職場でも、直属の上司が優秀だったおかげで成立していた部分は確実にありました。

一方、そういう管理職が評価されて昇進している構造なら、部署を変えても同じ種類の人が待っています。ここは冷静に見たほうがいい。

  1. 事実を書き出す: いつ何を言われたか、どんな対応をされたかを記録に残す。感情ではなく出来事で残す。
  2. 社内の逃げ道を確認する: 異動希望、相談窓口など、会社の中で状況を変える手段があるかを調べる。
  3. 期限を決める: いつまでに変わらなければ外に出る、という線を自分の中で引く。

言い出せないまま時間だけが過ぎているなら

一番まずいのは、辞めたいと思いながら何も動かないまま消耗し続けることです。私自身、社内規定どおりに退職を申し出ても揉めました。上司との関係が悪い状態で退職を切り出すのは、それ以上にエネルギーがいります。

退職代行はあくまで「自分では言い出せない」状況を突破するための手段です。費用がかかり、会社との関係は基本的に切れます。円満退職を望むなら向いていません。それでも、消耗が限界に近いなら選択肢として持っておく意味はあります。

今の上司の下でこれ以上働き続けるのが難しいと感じていて、それを自分の口から伝えるのがどうしても無理なら、外部に任せるという方法があります。

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最後に、自分に問い直してほしいこと

上司運は選べません。私は運が良かった側ですが、その運がなければ同じ会社でも続かなかったかもしれないと思っています。だからこそ、今しんどい人に「頑張れば変わる」とは言えません。

考えるべきは、その上司の下であと何年働く想定なのか、そしてその間に自分が何を失うのか。時間なのか、健康なのか、挑戦する気持ちなのか。そこを具体的に見積もったうえで、残るか動くかを決めてください。決めるのは、消耗しきってからでは遅くなります。