退職で後悔した話|社宅と有給消化の落とし穴

退職で後悔した話|社宅と有給消化の落とし穴 退職・退職代行

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社内規定に「退職は1か月前までに申し出ること」と書いてあったので、その通りに伝えました。それなのに、退職を伝えた後になって「社宅の退去は2か月前までに言わないとダメ」と言われて揉めました。この記事では、私が実際にやり合った社宅の話と、周りで有給を使い切れないまま辞めていった人たちの話、そして転職先で待っていた現実を書きます。退職前に何を確認しておくべきか、具体的なところまで踏み込みます。

この記事でわかること

  • 社内規定通りに退職を伝えたのに社宅でもめた実際の経緯と、どう決着したか
  • 有給を使い切れないまま辞めていく人に共通していたパターン
  • 退職を伝える前に確認しておくべき規定と、伝え方の考え方

社内規定通りに伝えたのに、社宅で揉めた

「1か月前まででいい」と書いてあったので、その通りにした

退職を決めたとき、まず社内規定を読みました。そこには退職は最終出勤日の1か月前までに伝えればいいと書かれていた。だから最終出勤日の1か月ちょっと前に申し出たんです。早く言いすぎても退職日まで気まずいだけですし、規定を守っている以上、文句を言われる筋合いはないと思っていました。

問題は、退職を伝えたに起きました。社宅に住んでいたので、その手続きが必要だと思って担当者に連絡したんです。そうしたら「社宅の退去は2か月前までに申し出てもらわないと困る」と言われた。

この「2か月前」というルール、社内規定を見ても書いていなかったんです。退職を伝えて、社宅の担当者に連絡して、初めて知らされた。なのに退職自体は1か月前までに伝えればいいと明記されている。どう読んでも噛み合っていない。意味不明でした。

「最終出勤日に出て、住んでない部屋の家賃も払え」

担当者から言われた内容はこうでした。最終出勤日と同時に社宅は出てもらう。ただし契約はその後も1か月続くので、退去後の1か月分の賃料も支払ってもらう。

引っ越し先も決めていないのに追い出されて、しかも住んでいない部屋の家賃を1か月分払え。そんな話が通るわけがないと思いました。急に言われて引っ越し先なんてすぐに見つかりません。

なので徹底的にやりました。感情的に怒鳴っても意味がないので、この一連の流れのどこがおかしいのかをメールで淡々と書いて送り、上司にも同じ内容を伝えてもらった。結果、住んでいた社宅をそのまま普通の賃貸契約に切り替えて、住み続けていいことになりました。

この件については、社内規定にそもそも書かれていなかったので、事前に防ぎようがありませんでした。ただ、社宅・寮・借り上げ住宅に住んでいる人は、退職の申出期限とは別に住居の退去期限が設定されている可能性があります。就業規則だけでなく、社宅規程のような別の文書があるかどうかを先に確認しておくと、同じ目に遭う確率は下げられます。

そもそも社内ルールと法律の関係

ちなみに、期間の定めのない雇用契約については、民法上、退職の申入れから2週間を経過すれば契約は終了すると定められています。社内規定の「1か月前」より短い期間で辞められる余地がある、という説明はよく見かけます。

ただし、雇用形態や個別の契約内容によって扱いが変わることもあるので、実際に自分のケースで争点になりそうなら、労働基準監督署や専門家に確認したほうが確実です。ここでは「社内規定が絶対ではない場合がある」という程度に留めておきます。少なくとも私の場合、規定を守って伝えたのに規定に書いていないことで揉めたわけで、正直やり切れない気持ちはありました。

有給を使い切れないまま辞めていく人たち

私は完全消化した。でも周りは違った

私は性格上、有給を完全消化せずに辞めるということがありえない人間です。権利として与えられているものなので、使わずに捨てる理由がない。

ところが、周りで辞めていった人たちを見ていると、上司の圧に負けて全部消化できなかった人がかなり多かった。だいたいそういう人は有給を40日近くマックスまで貯め込んでいて、上司が「さすがに40日は無理」と言って日数を削らせる。あるいは、上司に何も言われていなくても、本人が申し訳なさや情に流されて自分から消化を諦めてしまう。

真面目な人ほど、めちゃくちゃしっかり引き継ぎをするんですよね。見ていて、どれだけ引き継ぎに時間をかけるんだと思うこともありました。でも、その丁寧さが結果として自分の権利を削る方向に働いてしまっている。断れない人、気を遣いすぎる人ほど、有給を捨てて辞めていく。これは本当にもったいないと思います。

「代わりが来るまで働け」と言われたら

引き止めの理屈としてよくあるのが、後任が来るまでは休むなというものです。後任の採用や配置は会社側の仕事であって、辞める本人が背負うものではありません。頭では分かっていても、面と向かって言われると押し切られてしまう。そういう人を何人も見てきました。

私みたいに「これは自分の権利だから行使する」と割り切れる性格なら、そのまま押し通せばいいと思います。ただ、それが誰にでもできるわけではないことも分かります。上司との関係性や、その職場での立場によっては、正論を言うこと自体に相当なエネルギーが要る。

もし相手が話の通じないタイプで、伝えること自体が消耗になっているなら、自分ひとりで抱えなくてもいい方法もあります。退職の意思を本人に代わって会社に伝える退職代行というサービスがあり、有給の取得希望などもあわせて連絡してもらえるところがあります。費用がかかりますし、会社との関係は基本的にそこで切れると考えたほうがいいので万能ではありませんが、追い詰められて何も言い出せない状態が続くよりはましな選択肢です。

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転職先の人間関係だけは、入ってみないと分からない

事前に分かるのは労働条件まで

私は転職を経験しています。休憩時間が前の会社より15分短くて、その分終業が15分早い。早く帰れるのはありがたかったし、給料も少し上がった。生産技術の人数も多くて役割分担がしっかりできる環境でした。条件面だけ見れば、悪くない転職だったと思います。

ただ、結局のところ事前に確認できるのは労働条件までで、それ以外は運ゲーです。特に人間関係は、入社してみないと絶対に分からない。

転職前の会社には優秀な人がたくさんいて、尊敬できる人も多かった。でも転職後は、無能なおじさんが社内を闊歩していて、尊敬できるような人はほとんどいませんでした。唯一、直属の上司だけは優秀だったんですが、それ以外は本当に終わっていた。中身のないウェブ会議を開きたがる役職なしのおじさん、面倒な仕事を新人に丸投げするやつ、みんながいる前で怒鳴り散らす工場長。クソのオンパレードでしたね。

それでも転職して後悔はしていない

こう書くと転職に失敗したように読めるかもしれませんが、私自身は後悔していません。今の環境が悪いと思っているなら、動いたこと自体を後悔することは基本的にあまりないと思っています。人間関係のガチャに外れることはあっても、少なくとも条件面は自分で選んで移れる。

工場勤務そのものに区切りをつけるかどうかで迷っている人には、工場勤務に未来はない?製造業を辞めた僕の本音のほうが参考になるかもしれません。

退職で後悔しないために、先に確認しておくこと

順番を間違えると交渉材料を失う

私の失敗を踏まえると、確認すべきことには順番があります。退職を口に出した後だと、こちらの立場が一気に弱くなるからです。

  1. 就業規則の退職申出期限: 何か月前までに伝える決まりになっているかを確認する。ここは多くの人が見ています。
  2. 就業規則以外の規程: 社宅規程、寮の使用規則、貸与物の返却ルールなど、就業規則とは別ファイルになっているものがないか探す。私が引っかかったのはここでした。
  3. 有給の残日数と消化スケジュール: 残日数を把握したうえで、最終出勤日と退職日を逆算して組み立てておく。
  4. 住居と生活の見通し: 社宅住まいなら、退去期限が退職日とどうずれるのかを先に把握する。ここが噛み合っていないと、住む場所の問題に発展します。

おかしいことは、記録に残る形で伝える

社宅の件で私がやったのは、この流れのどこがおかしいのかをメールで淡々と書くことでした。口頭のやり取りだけだと言った言わないになりますし、感情をぶつけても相手が態度を硬化させるだけです。事実関係と、規定のどこと矛盾しているかを整理して文章にする。そして上司にも同じ内容を共有してもらう。結果として、社宅をそのまま賃貸契約に切り替えるという着地点にたどり着けました。

これは、こちらに理があると確認できていたからできたことです。逆に言えば、規定を読まずに勢いで動いていたら、言われるがまま最終出勤日に追い出されて、住んでもいない部屋の家賃を払っていた可能性が高い。

次に何を考えるか

まず自分の会社の規定を開くところから

この記事を読んで「うちはどうなっているんだろう」と思ったなら、今日やることは一つです。就業規則と、それ以外の規程が社内のどこに置かれているかを探して、退職・社宅・貸与物に関する記述を読む。退職を口に出す前にやっておくべきなのは、これだけです。

私の場合は規定に書かれていなかったので防ぎようがなかったわけですが、それでも「規定にはこう書いてある」と言える状態だったから交渉できました。読んでいるかどうかで、話が始まったときの足場がまるで違います。

言い出せないまま消耗しているなら

ここまで書いてきたのは、自分で交渉できる場合の話です。ただ、上司が怒鳴るタイプだったり、退職を切り出した瞬間に人格否定が始まるような職場だと、正しい知識があっても口に出せないことがあります。私の周りで有給を捨てて辞めていった人たちも、知識がなかったわけではなく、言えなかったんだと思います。

そこで詰まっているなら、退職の意思を本人に代わって伝えてくれる退職代行という手段があります。費用が発生しますし、円満退職という形にはなりにくく、会社との関係もそこで終わると考えたほうがいい。使えば全部が解決するわけでもありません。それでも、伝えられないまま体調を崩していくよりは現実的な選択肢になり得ます。

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辞め方でこじれると、次の生活の立ち上がりまで引きずります。退職日をいつにするか、有給をどう使うか、住居をどうするか。この三つを紙に書き出して並べてみるだけでも、自分がどこで詰まりそうかが見えてくるはずです。